生き物が大好きだ。
丸くてふわふわしてたり、冷たくてざらざらしてたり、目がくりくりしてたり、してなかったりする、人間よりも小さな生き物たち。
今はもう、生き物を飼っていない。人間とは暮らしているけれど、生き物は飼えないと思っている。
幼い頃、モルモットを誕生日プレゼントに買ってもらった。いとこのお家で飼っているモルモットがとても可愛くて、私も欲しいと思ったのがきっかけだったと思う。色々あって、沢山増えて、今ではもう一匹もいない。
彼らからもらった沢山の幸福と、彼らに与えてしまった絶望のことをかんがえると、もう20年以上前のことだが、心が掻きむしられるようだ。
一代目のピーちゃんが難産で、一匹だけ産んだ。実は死産でもう一匹産まれていたのだと聞いたのはごく最近のことだが、それを聞いてぼろぼろに泣いてしまった。私にとって、何かとの別れはものすごくストレスなのだと思った。
生き物との別れ話を聞くと、どんなに身構えていても泣いてしまう。どんなに悲しかったか、言葉に尽くせない程愛おしい存在が、人間よりもずっと短命という事実が、私にとってはあまりにも辛すぎるのだ。生き物を飼う(保護をしている)選択をしている人類を尊敬している。
人間との別れも辛い。
いつでも会える状況から、いつでも会えない状況になると、悲しくてたまらなくなる。
新型コロナウイルスが流行り出してもうすぐ一年になる。会えない人が沢山いる。失いたくないから会えない。会わなければ辛い。でも会えない。悲しくてどうしようも無い。飼わなければ悲しみにあうことはない、だけれど、喜びもない。そういう話もある。だけど、悲しみの方が深くなるタイプの人間なので、忘れられない悲しい出来事になるくらいなら、出会わなければ良かったとまで、思ってしまう。いつも、たらればで生きているのが悪い。それは理解している。
最後にうちに来たペットのうさぎのことを、今でも思い出す。私の可愛い弟分だった。彼の居なくなったゲージを見て泣いてしまう。夢に彼が出る。そんなことをここ数年何度もやっている。
不安がちで、メンタル不良が体調に出る。大きな音が苦手で、酸素の薄い所が苦手だ。
失うことが怖いと思う。
オチなどないが、そう思うことが増えた。