のらくら備忘録

忘れたくない事と忘れたい事を書く。節約とポケモンが趣味の浪費家。

駅で酔っ払いのおっさんと戦った話

タイトル見るだけでげんなりするね、そうだね。


友達と冨樫展に行った、んでめちゃくちゃ喋った。そしてめっちゃ食った。その中でも先日あった「自分も大切にする、すぐ無理するから、周りの人たちは割とそう思ってくれているから」
という話もした。

その帰りの話。

友達と別れて電車を降りた。終電付近。

目の前にしこたま酔ってるおっさんがいた。二列で歩いてるから邪魔なことこの上ない。避けて(電車が来てたので常識程度のぶつかりはしてるからぺこりとお辞儀はしてる)通った後、エスカレーター付近にいて、さあどこから前に回ろうかなと考えていた時。

後ろから物凄い衝撃と共に身体が吹っ飛んだ。
周りにいた人たちもぶっとんだ。
は??と思ったらさっきの酔っ払いが全力のタックルをかましてきたらしいことが分かった。

ヘラヘラしてやがるので近寄って
「なんでタックルしてきたんですか??」と聞けば口の中をモゴモゴモゴモゴモゴモゴさせながらようやく答えて「わざとぶつかってきただろ」とのこと。

「わざとぶつかってないですけど?なんでタックルしたんですか?すみません、駅員さん呼んで頂いても良いですか?」と周りに呼びかけた。歩き去ろうとするのでトントンと呼び止める。

お前逃げるんじゃねえよと思いつつ、殴られても嫌なので物理的に逃げられる距離は取る。巻き添えくらって吹き飛んだ、近くにいたお兄さんの胸ぐらを掴み上げてた。
ホームからどんどん人が減っていく。
部が悪い。しかし私は引く気がない。「なんでぶつかってきたんですか?」と再度問い詰める。

その時、40、50歳の女の人が我々の間に入ってきて「相手にしちゃダメ」と我々の物理的距離を離しにかかった。

私はこの時、先日友達に言われた『自分を大事にする』ということを思い出していた。

「やめた方がいい?」と聞いたら「やめな、あんな酔っ払い」と私を慮る様なセリフ。

オッサンは先にいなくなり、私はその女の人と共にエスカレーターを降りた。
残念ながら駅員さんを誰も呼んでくれてなかった。女の人は「顔覚えてる?」「理不尽だけどね、あなたは正しいことをした」「家の方面大丈夫?」と言ってくれた。

『まあまあ』などとは言わなかった。
腕力になったら私が勝てないことを見越して、なんとかしたいと思ってくれたのだろう。


帰宅してからめちゃくちゃ泣いた。
人の優しさと理不尽さにメンタルがぐちゃぐちゃになった。しばらく寝れなかった。
この時私は『私のことを心配してくれる知人達』の事を思った。
きっとみんな、『怪我がなくて良かった』と思ってくれるだろうことが想像できた。
何もかもが泣けてしまった。
人の善意に気が付いてからの最近の人生が強くて脆いを繰り返してる。善意でなければ人は私の為に何かすることをしない。悪意でやる人もいるっちゃいるだろうが、ごく微々たるもんだろうと思う。


今度から適切な距離を保ち、出来そうなら録画を回し、駅員さんを呼んでもらうのをやろうと思った。ケースバイケースだけど、当人の前で「駅員さん呼んでもらっていいですか?」って他の人に声かけて牽制できたのは素振りが効いてるなと思った。頑張りすぎない程度に頑張る。必要なことだと思う。