のらくら備忘録

忘れたくない事と忘れたい事を書く。節約とポケモンが趣味の浪費家。

単身大阪に行ってきたよ話

コミックシティ大阪の感想かと思いきやそうでもなくなってしまった。
ただの旅行記です。


夜行バス四列シート久々に乗ったけど、ああこんなんだったけねえとなった。
最安値でお馴染み青春エコドリーム号。
一番前の席を取ったのだが、隣がいなくてラッキー!だった。電光掲示板には満席って書いてあったのに不思議ね。
それはそれとして、まさかの寒くて寝れないという事態に見舞われてしまい大変だった。
夜行バス乗る時のグッズでキャリーの半分を埋めてしまう人間で、まあそれなりに眠れると思って生きているが、クーラーで寒くて寝れなかったのは初めてだ。エアコンが暑くて寝れなかったことと外気が寒くて寝れなかったならあるけど。
今回足首が出ているズボンを履いていたのだが、これが良くなかったんだろう、今度からは全面覆われた服にしようと思った。

今回四列シート幸いにもお隣さんがいなかったのだが、離れた席にいた男オタク(何かのアニメキャラのパーカーがOTAKUなんとかとかかいてある)が臭かった。オタクはどうして臭いのだろうか。風呂に入ってくれ(私は即売会前に湯船に入っているタイプのオタクです)
なるほど安いというのはこういう所の危険性もあるのだなと思った。
そもそも三列シートだと体にかける薄い布団みたいなの貸してくれることあるしね。
やっぱり三列シートにしようと思いました。
まあ今回は四列シート(格安)でなければならない理由があったので良いんですが。
まあ、あまり寝れずに大阪に到着しました。
おトイレで身支度した、なんか仙台駅みたいだった。

到着した後は駅でお蕎麦を食べた。しょっぱくない気がする。これが関西なのかしらんと思いつつ会場へ向かう。寝れてないのでヨレヨレのフラフラ。電車も不安。

大阪出身の人と、大阪に良く行く人に「とりあえず梅田=大阪、地下鉄を駆使しろ」というアドバイスを頂いてたのでその通りに動いてみる。
大阪メトロには中央線がある?という所で「????」ってなって硬直。
周りに大荷物を抱える推しグッズでバチバチにキメたかっこいいオタク達がいたので😭ってなりながら着いていく。乗りたい電車に無事に乗ることができた。会場に歩いて行く道すがらもオタクしかいなくて安心して向かうことができた。しかし、圧倒的に女性。

女オタクは高確率で臭くないのに(100人に一人くらい)、男オタクだと五人に一人(体感)は臭うのなんなんだろうな。このジャンルにいる限り一生言ってると思うんだけど、臭わないってすごい。いや当たり前なんだけど、コミケは冬でも臭いし、「男性向けジャンル」にいると臭いのが当然なので…。
とにかく臭わないって本当にありがたい。
いや当たり前なんだけど(2回目)

待機列に並ぶ。
ちゃんと椅子とアウトドアで被る帽子を持ってきたので日差し避けはバッチリ。落とした帽子を持って追いかけて渡したら、まさかの待機列お隣だった。いい人だった。差し入れに鳩サブレ持ってきていて感性に近さを感じて嬉しくなる(土曜日に差し入れを買うときに一瞬鳩サブレにしようかな?と思ったのだった。東京ばな奈の系列にしましたが)。一言だけ会話を交わした。
いい人だった。

本を読もうと思っていたらsnsアイドルマスターの話が出ていてまた悲しくなる。
私は女プロデューサーとしてアイドルをプロデュースしたいけれど、バンナムは女を利用するだけ利用して、顧客として「認めない」所が本当に嫌だね、それを見て見ぬ振りして、界隈の中で腐すオタクも大嫌いだよという話をしていた。
その後rtされたりして、良心を持ってアイマスを追いかけて悲しく憤ってる人たちが数人観測できて、なんだかなあとさらに悲しくなった。私は悲しいのでもうあのコンテンツには近寄らない。運営とゲームが悪ければもう終わりです。演者と曲が良くても、バンダイナムコが男社会であり続ける以上無理だと思う。それは日本社会を変えるくらい大変なことだ。そこまでアイマスに情熱を注げない。私にはやることが沢山あるので。

という話をしていたら一瞬で時が過ぎてしまった。

入場開始。
相変わらず地図が読めないので、真逆の場所に向かってしまう。そのあとなんとか辿り着くことができた。しかしその間も全く臭くない。女性が多いコンテンツ万歳だな。しかもぶつかってもすみませんという声がけ運動が当たり前に行われる。独り言をぶつぶつ言いながら文句を言って体当たりしてくるでかいオタクとか誰もいない。本当に治安が良い…😭


この人の本を買う為に来た、という人の本は初手で買うことが出来た、手が震えた。その後も横一列ドワーーーっと買い物に行く。年確のこと忘れてて手間取ってしまった。うっかりしてた。というかちゃんと年確されるのありがてえなと思う。買い物を一通り終えてから、島をうろうろする。インターネットの海に潜り、買い逃しを探す。何周か周って、多分欲しいもの全部買えたやろ!となり一旦休憩。

んで、差し入れを持って回るフェーズに入る。ここ反省なんですけども回るのちょっと早すぎたですね。まだ買い物する人たちがいたので、迷惑だったかなという気持ち。
(とはいえ、前に人がいると人が寄ってくるの法則があるのでそこはなんとも言えない所でもある)
でも楽しかった、即売会に行く理由は感謝を直接伝える事ができる所も大きい。

一言添えつつ回るが、勇気と元気が無くてお話できない人も数名いた、感想を伝えたかったでござるな…(シュウ〆イ)元気が無くて、多分関西の人のノリについていけなくて気を使わせてしまいそう…というコミュ障故にな…。バスで寝れてたらもっと違ったのにな…(言い訳)

一人どうしても伝えたかった気持ちを伝える事ができたのは良かった、世界にはいろんな人がいるから発表することで嫌なことにあうこともそりゃある。でもそればかりでもない。フォローし合う気持ちが人間には必要なのだと私は思う。私は嫌な目に遭った時、そのまま筆を折る方向にしたのだが、それはそれで悲しかったんだよ。

後は私が本気の本気で好きな方に、好きでちょい良いお菓子をお渡しした。前に本気で好きな作家さんに治一郎のバームクーヘンをデカイ箱(小分けになってるやつ)で渡したことがあるが、金=愛だと私は思っているので。
ご本人は多分価値をわかってくれたみたいでびっくりさせてしまったみたいで、逆に申し訳なかった……。というか密封されたものにすべきだったな。後ろに人が並んだのでそそくさと退散。なんかこう、こじんまりした洒落た店とか全然しらんので知ってる範囲の美味しいものです。
次の参加イベントいつか聞こうと思ったのに聞けなかった😭とおもったけど告知してくれたのでhappy……

そして帰京し、御本を読んだら、想像を遥かに超越した作品がそこにはありました。期待値が元々かなり高かったのに、そこを超えてくる?そんなことを誰が想像しているんだということでもうダメになってしまった。作業しながら同人誌を読んでいましたが作業の手が止まり涙がどばどば溢れて止まらずだった。私にとっての今のジャンルは一緒に育ってきたコンテンツ発祥からの年数の積み重ねがあり、何がトリガーになってるのか分からないけれど、そういう関係でパートナーとの繋がりみたいなものを感じる物語がものすごく好きなんです。
私の人生の中にも、あの子たちはいつもずっと側にいてくれた。誰も近くにいない時でも、あの子達は側にいてくれる。孤独な子供のそばに、あの子たちは一緒に居てくれた。
私にも虹色の羽が見える様になるだろうか。
生きる事の希望を謳う作品だ。生きて呼吸をするという事の意味を、意義を、美しさと苦しみを、思わざるを得ない。
本家に流れる魂を感じる作品だった。
生きていることに対して、生きていても良いのだと思える作品だった。
これ書きながらも泣きそうになってる。
そしてこの本に出会えた事で、この旅は行って良かった旅になりました。


という締めでもいいんですが、まだ素敵な出会いはあります。まだ旅行記は続きます。

そんな訳で会場を離脱し、もう一つの目的地の本屋さんに向かう。公共交通機関の乗り換えに不安があり過ぎるので、弁天町駅から歩け歩け大会。暑過ぎてヘロヘロ。でも知らない街を歩くのは楽しい。歩く事の楽しさは関西のお友達から教えてもらった事です。大きな橋を歩いて渡り、大阪の河口はこんな感じなんだなーという情感を感じながら歩く。広い街だった。なんとか歩いてたどり着いたのは「シカク」さん。本屋さん。ZINE(最近は同人誌って言わないのね?)を沢山取り扱っているお店だ。はしゃさんの展示がやっていると聞いて、インテックス大阪からもまあまあ近いし行ってみよう!と決意して来てみたのだ。いやめちゃくちゃ良かった。ずらりと並んだフリーペーパーは圧巻だった。

他にも、
この人本だしてたんだ!この本欲しかったんだ!この人旅行記出してたんだ!この本なら読めるかもしれない!えっ…?事の顛末こんなんなってしまったの…?みたいな感じでわっせわっせと本を買いまくる。いやでもこれでもセーブしたんだけど、今更ながらセーブしなきゃ良かった。

というかこのブログをずっと読んでくれている人は、私が先日物凄い量の同人誌を自炊した話を読んでくれていると思うが、自炊した先から本をぱかぱか買っているので、そういうことなんですよ。私の人生には素晴らしい創作がある。
出会えて良かったと思うことばかりだ。

はしゃさんとおしゃべりしながら本を買わせて頂いた。おしゃべりの上手な方だ。絵も字も上手。私の好きな友達に顔が似てるので勝手に親近感を覚えている。はしゃさんのような行動力が私も欲しいなあ。もっともっとやりたいことがあるんだ。その為には貯金が必要、お金の話は憂鬱になるのであんまりしたくない。

沢山の本を選んでレジに持っていく。店主(女性)の方と長々とお話しさせて頂く。自然と話しかけてくれて、私も自然にさらりとお話が出来た。なんとなくまとってる雰囲気がそこまで遠くない気がして、安心して話ができた。

私はイベント系の為に関東へリターンして就職した人間なので(無論、それだけではないが)、わざわざ知り合いもいない同人誌イベント単体の為に遠征したのは初めての経験だった(友達にあいがてら京都の即売会に遠征したことならある)。なんかこう、新鮮というか、一人で行ったのも相まって、新しい世界の扉が開いた感じもある。
というか、一人旅するときに関西方面のことが多いのだが、関西方面の人は人懐っこかったりするんだろうか。神奈川生まれ東北育ちの人間嫌いなのでわからん。くくるのも良くはない。ただ良い印象があるという話です。

「色んな本を買われますね」と言われたのがちょっと恥ずかしかった、嫌ではないです念の為。でも本屋を運営しているのだから、自分の選んだ本がどの様に買われていくかを見守るのは当然のことだし、そういう風に見送られた本はきっと嬉しいはずだと思う。
私の所に来てくれたこの本たちを、
大切に読もうと思った。
いつか手放す時が来ても、本は一生私の心に居続けるのだ。すぐには読まなくても、本はいつか読みどきがやってくるものなのだ。

本屋さんを後もう一軒行こうと思ったのだが(バスで寝れなかったので)体力が限界でそのまま新幹線に乗って帰った。新大阪への行き方も教えてもらった、至れり尽くせりだった。体力が無いのでコンビニでおにぎりセットだけ買って、帰りの新幹線でばくばく食べてうつらうつらしてたら品川についてた。最寄駅でたこ焼きを買って帰った、帰宅するまでが旅行。スマートEX初めて使いましたが便利だった。

買った本たちを眺めたり読んだり触ったりしてからシャワー浴びて寝た。
体感時間が三日くらいあった。


そもそも実は今回の大阪買い物旅行、全然乗り気じゃ無くて、行きたくなさ過ぎてものすごく考えて他人を巻き込んで大騒ぎして今回の旅行を決めたのだった。
色々調べてなんとか安く上がる方法を考えつつ、結果的に「行かない後悔」は一生引き摺るので、「行って後悔をしよう」と思い、「行く」事を決めたのだった。
例の本を読むまでは「プラマイゼロ、いや、ちょいプラスだった。行って良かったのかもしれんな」という気持ちだったのが、本を読んだ結果「行って良かった」という気持ちにガラリと変わってしまった。そしてブログを書きながら「良い出会いがあったな。良かったな」という事を否が応でも感じている。人は結果オーライにする生き物なのだが、私はそうしたくない、だけど今回は行って良かったと、そう思える旅だった。

人生において特別な本が、私は何冊かあるけれどその中の一冊だ。本当に出会えて良かった。


言葉にしてしまうと薄っぺらくなってしまうなという気持ちもありつつ、言葉にしなければわからないこともあるよなと思いつつ、ままならない気持ちを抱えて生きる。

簡単な言葉に飛びつかないことが、私が生きる上で大切にしていることだ。インスタントでジャンクな言葉では、大切にしたい気持ちが砂の様にこぼれ出してしまうことがある。その砂をなるべくこぼさないようにしながら、こぼしたものを拾いながら生きることが、私にとっての誠実さみたいなものなのかもしれない。簡単な言葉に押し込められてたまるか。そんな言葉に飛び付く、悪魔に魂を売るような生き方はしたくない。そして多分出来ない。そんなに器用ではない。人によって合わせたりとかできない。


旅から帰っても旅は続いていく。
(ここには書かない連続した人生の出来事を含めて)生きる事を考える旅だった。
私には決めた事があるので、リタイヤしない様には頑張る。つまづいてふらついてふんばってもっと遠くへ行くんだ。

劇場版少女☆歌劇レヴュースタァライトリバイバル上映も始まる、楽しみだ。

生きるとは、呼吸をしていることではないんだ。