のらくら備忘録

忘れたくない事と忘れたい事を書く。節約とポケモンが趣味の浪費家。

福岡旅行に行った話

社員旅行で3泊4日行ってきた。
5年ぶりに同じ人たちと旅行に行ったのだが、あまりの価値観の違いに心臓はピリピリ、不眠気味になり寝つきも悪く眠りも浅い。
話してるうちにだんだん苦しくなってきた。
1日目の夜、帰りたいようと二人の人間に泣き言を送る始末だ。最近辛い時に他人に泣き言を送れる様になってきた、それだけいろんな話を他人にできる様になってきた自分の成長である。偉い。

社員旅行で初日と最後の飛行機だけ団体行動なのだが、メインの行動は3人で行った。とかいったけどほぼ2人で行動してた。100人くらいいただろうか、もっといたかもしれん。

私は慣れてない複数の人間と行動することができない。出来ないわけじゃないのだが、できないと言った方がいいくらい苦手だ。
久々にあったら主語がめちゃくちゃデカくなっててげんなりした。60歳の人は別口で予定があったので今回はほとんど喋らなかったがしかし、トランスの人に対する偏見とか、婚姻関係にない人への偏見とか、とにかく主語がデカすぎて疲れた。そしてイビキもデカかった。
私もイビキかくが、太ってる人は少し痩せた方がいいと思うよ。無呼吸つらしんど。

ほぼ一緒に動いてた会社の人、1日目の大集合パーティはあまり他人と会話を交わさずに終わった。そしたら見かねて「偉い人に嫌われないようにだけ立ち回るといいよ。最低限の社交性みたいなのは身につけて損がない」と、話をしてくれた。

彼女は私とは多分だいぶ掛け離れた人間で、社内営業をし、化粧系の身なりに気を使い、男にも女にも優しく、波風を立てないで生きる事をモットーに仕事をするタイプだ。
私はというと、社内営業はしない、化粧はやらないしない、男にも女にも優しい(つもり、ここは一緒だ)、必要とあれば嵐を巻き起こす。他人を巻き込みまくる。

私も彼女も「好き」と「主義主張」の信念の旗の元にそれをやっているから、多分仲良くいられる(そして相手は優しい、お金が好きなのに何故か色々くれる)のだと思う。彼女は彼女の世界があり、会社に依存し切ってないところも好きだ。社内婚に対しての胡乱な考えが近いのも良い。他人からなんと言われようと美容に気を使う。結局私は折れない自分なりのハートを持っていて、「言葉を交わせる人」が好きなんだなと思う。言い訳を言い訳と理解する人。あと彼女もお金大好きな人だ。

2日目はスプラトゥーンのビックビッグランをやって終わった。うどんとチーズケーキとほうじ茶パフェのミニを食べに外に出ただけで終わった。クマローラー最高、もうアレなしでバイトやりたくない。面白かった。納品161でした。味方が強いと楽しい。

3日目は水族館へ。🦦とスナメリに会ってきた。ラッコといえば銀河鉄道の夜ですねという話をしたが彼女は本を読まない人だった。鯨もいた。水槽が小さくて可哀想だった。
俺好きな動物園水族館系は旭山動物園だなあ。動物の生態系に対し人間の侵した罪をちゃんと展示している。「癒し」とかに逃げない。人間の存在、経済活動による被害者はいつも弱いところに来る。それは人間もそうだし、動物だってそうだ。
ラッコは可愛かったです。ラブリーキュート。餌代がかかる。北海道にラッコがいるんですって。いるんだ!って嬉しくなった。エトピリカという団体が見ているらしい。俺たち人間がやれることについて考える必要があるんだという事を力説したが、響いたかどうかはしらないけど。食べること以外でその日はやることもなかったのでショーやら餌やりやらをよく見た。ショーってあんまり好きじゃない。仕事なんかしなくていい。一緒に行った人はショーするのかなってずっと話してた。

もつ鍋を食べに行った。そこでいろんな話をした。婚活を無茶苦茶頑張って結婚した人なのだが、ハイスペ婚は「女は飾りで仕事なんか辞めさせる」男ばかりなんだそうな。私と彼女は「自分の仕事を手放してはならない」という共通認識を持っていて、「そんなモラハラ男選ばなくて正解だ」という話をした。婚活の勉強をしまくった結果、もう無理ってなって自分の大好きVUITTONの服を着てる時に「素敵ですね」と言われたのが今の夫だそうな。そして彼は私以上にブランド物とか知らないらしい。私はFENDITiffanyは知ってるよ、ポケモンとコラボしたしな。

価格ではなく価値で買い物できる人いいっすね!!!!!ってめっちゃ盛り上がった。女を飾りだと思ってる、性欲処理のお人形だと思ってる人は最低です。「3個で買うより、5個で買った方がお饅頭安いから5個買ったら旦那にネチネチ文句を言われたが、それでも働きたくないから専業主婦で我慢してる」という人がいるらしい。レシートを毎日見せないといけないらしい。奴隷じゃん。そういうふうな男に唯々諾々女がいるから、女の地位はいい低く見られんだよなー。という事を思ったし伝えた。つーかそんな人間達がほんとにいるんだなという知見がまた詰めてしまった。

他にもいろんな話をした。
「みんな辛いんだよ」「私も辛かった」とか、テンプレのアウトお悩み相談返しをされたりしたので、全部自然に受け流し自分の話をした。会話になったのでよかったなあと思った。あとサラッと受け流せる様になってたので自分の理論武装がちゃんと鎧として機能してるんだなと思った。そして東京都知事選の蓮舫さんの舌鋒の鋭さに膝を打った。

「私はのらくらさんの事をお友達だと思ってるからこういう話をするけれど」という話をどこかの流れで彼女が話していた。そうか、じゃあちゃんと、ある程度忖度の無い会話をしてくれていたんだなと思った。それは嬉しかった。私も一人称くらいしか忖度してなかったので。

婚外子が何故増えないのか?それはこの国が家父長制ラブまでだからだよ、鈴木エイトさん知ってますか?ああ統一教会の取材した人よねやばいよね自民党って話やら、宗教右派やらの力を侮ってはいけない選挙に行く人間達だから結局声が通るのだという話、婚外子フランスとの比較の話なんかも出来て嬉しかった。
鶏皮も食べた。


時間は前後するが、(私の大嫌いな)テレビがついていた。ニュースで「経団連が選択的夫婦別姓を推進提言」の話がやっていた。

「選択的夫婦別姓同性婚はさっさとやれって感じですよ」
「選択的夫婦別姓は早くやってほしいね。同性婚はなんでしたいんだろうね?って思うけど」
「えー、いや、だって遺族年金受けられないじゃないですか。貴女は社会的地位が欲しいから結婚した側面もあるって言ってましたけど、パートナー関係にいるって明言したい人だっているんじゃ無いですか?」

(ここでしまったな、と思ったのが、「じゃああんたはなんで結婚したの?」って返せばよかったのだ)

「はー。でもさ、同性愛者の人たちってすぐ別れるじゃん」
「いやー、それは目立つ人たちにそういう人が多いってだけじゃ無いですか?だって異性婚は三組に一組が分かれてる時代じゃないですか。同性愛者にだけ清廉潔白さみたいなの求めるのっておかしく無いですか?」
「世間の理解がねー」
「世間の理解って言いますけど世の中のたしか66%は賛成だったと思いますよ。ほぼ7割の民意が取れていて理解促進されてないってなります?」
「そんなこと言っても、同性愛者の子供とかが可哀想じゃん」
「それは同性カップルの子供を差別する日本の環境が悪いのであって同性愛者が悪って話じゃなくないですか?全部、未成熟な社会が悪ですよ」
「まあね。でもあれか、もしかして結婚生活が選択肢にないから会うたびに彼氏が変わってる、みたいなゲイがいたりするのかもしれないのか」
「生活に保証がされてないっていうのは、そういう危険性も孕んでますよね。いつでも別れられるってのはいいことじゃ無いですよ」
「男の方が稼ぎいいんだからゲイカップルがふうふになれば赤ちゃんポストの子供だって育てられるしね」
「そうです、未来が描けないから自棄になってパートナーコロコロ変える人だってそりゃいると思いますよ」
「私の周りのゲイカップルとか真剣に話聞いても肩透かしで次に彼氏が変わってる、みたいなの結構あるんだよね」
「なるほどですね〜」

…という、大変心温まる話をする事ができた。
フェイクはちょっとだけ入れてます。
※この世に生まれた子供は皆可哀想である
とか
※ゲイとビアンでは事情が違う
など、

そういう話は今回無しにして、ちゃんとこういう話をする事ができたのは個人的に良かったなあと思った。私が一番駄目なのは、会話ができない人、会話が成り立たない人、最大公約数が性別の話しかできない人、とか、だいたいそういう感じの人たちなので。

すごく疲れたけど、でも、ちゃんとお話しする事ができたので無為な時間ではなかった様に思えて、当初の帰りたさとかがだいぶ払拭されたのでそれはすごく良かったなと思う。

あとはここに書いてない件の相談なんかもしたけど、勝てない戦いに弁護士はついてくれないよ〜という厳しく現実を優しく教えてもろた。もうやだーみんなしねばいいのにー。えーん。



キューブリックという本屋さんに行った。シンメトリーのロゴにオレンジ色のショップ袋。なんだかとってもミルクが飲みたくなるような。

安達茉莉子さんの本と他数冊の本を買った。帰りの飛行機の中で半分以上読んでしまった位に興味深くそして面白かった。地方の小さな本屋さんに出かけるのは楽しい。選書を見るのが好きだ。そして私は同人誌が好きなんだなとまたここで思った。ZINEの取り扱いがあったわけじゃないのだが、そういう系統の本も買ってしまった。自分で本を作る事は楽しい。消費ではなく、自分が作る側に回るというのもまた人生の喜びなのである。

昼ごはんの店まで歩いて向かっていると、キノフィルムズの映画館があった。その時偶然にもガンパウダーミルクシェイクのTシャツを着ていたので、その話をした。私は映画や本などの文化を愛しているんだなとしみじみ思うなどした。

空港でモリモリお土産を買った。
今回のお土産で一番美味しかったのはデパ地下季節限定枝豆めんべいと、空港限定やまやのキッシュでした。
最後の方はメンタルが荒れるということもなく、「人間と会話ができたなあ」という実感を抱えていた。

短い飛行時間でいろんな事を考えたり、いろんな事を進めたりした。デジタルデトックスとはいうもので、ついうっかりツイッターをみて浪費してる時間が人生にはいかほどあるのだろうか、という事を思う……100%無駄な時間とは思わないからこそ、世間ズレしない為にも、あそこは必要な場所なのである。

帰りの電車でも引き続き本を読んだ。良い本の出会いは人生を豊かにする。


雲行きは怪しかったが、最終的に良い旅になったんじゃあないだろうかな。伝わってるかどうかはしらんけど、我慢せずに伝えたい事を伝えられると嬉しいよ。

自分を守ってやる。
自分の心に湧いてきた感情を大事にする。
私が世界に変えられない為に、自分の言葉を紡ぐことを怠らない。他人の良く似た言葉に飛びつかない。怠惰な馬鹿でいない。考えすぎる衒いはあるけれど、人生には自分の言葉で考えるそれが必要だとおもうから、引き続きやっていく。

でもやっぱり、大人数は苦手です。

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