のらくら備忘録

忘れたくない事と忘れたい事を書く。節約とポケモンが趣味の浪費家。

何も考えずに見れると言う褒め言葉の話

「何も考えずに見れる」という言葉を褒め言葉として使ってる人を見ると毎度毎度なんか引っかかるなと思ってしまう。いつもの如く会社の話。


会社でネトフリのアニメをおすすめされたのだが「何も考えなくても見れるから良いですよ」と言われた。それって褒めてんのか?という事が毎度引っかかる。

別の人だが、前にマッドマックス怒りのデスロードの事を「何も考えずに見れる」と言われた時に「んん?」と思ったその感覚をずっと覚えている。
理想郷とは与えられるものでは無く探し求めて、今いる場所で、今の自分で、勝ち取るものなんだよな。私にはすごくあの作品のメッセージが刺さった。

私的には「何も考えずに見れる作品」というのには種類があると思っている。

全部を上げる事は出来ないが、例えば。
「作者による不断の努力にてノイズを除去し、楽しさを提供してくれる作品」
「エンタメとして滅茶苦茶成熟している作品」
「実は滅茶苦茶考える事がそこかしこに散りばめられているのに、受け取り手がなんも考えてないだけの作品」

などまあ、多種多様である。

頭を使う労働の場だから、リラックスできるものとして「何も考えなくて良い」という「優しさ」なのかもしれないけれど、「何も考えずに見れました、癒されました」っていう会話を人とやる価値が見出せない。それだけ会社の人に期待してるって事なのだろうか…わからん。

考える事が多いけれど考える事をやめたらただの馬鹿になってしまう。なので「何も考えずに見れる」って言われたら「考察しながら見れる作品の方が好きなのでなんかそっち方面でおすすめないですかね」って言おうと思う。我ながらクソめんどくさいな。

今日はクレーマーの電話をうっかり取りかけて危なかった。もう年末なので気張らずゆるゆるやっていきたい気持ちだけある。