のらくら備忘録

忘れたくない事と忘れたい事を書く。節約とポケモンが趣味の浪費家。

【企画者が女性だから、女性である自分が発信する事で炎上するだなんて認識が無かったのでは?】

誤解を生みやすい内容な気がするので、結論を話す事は避けたい。
相変わらず弊社の話を例に出そうと思う。後はアツギのタイツの話。
後は自分が大昔に炎上しかけた恥ずかしいエピソードなんかを踏まえながら書く。
個人的な事は社会的な事であることと、私は間違える人間なのでその旨は前置きとして書かせて欲しいです。逃げとかではなく、完璧では無いという意味です(完璧な人間などいないと思うが)。

まとまるかどうかはわからない。
気長に書いてみる。
書きながら思考をまとめるタイプです。
まとまらなかったらスミマセン、多分長くなる。

前提として、性自認は女(あまり性別を意識しては無いが結果的に社会的には女であることからは逃げられないので)です。

ミソジニックでホモソでホモフォビックな弊社の話から始めよう。
具体的にどんな弊社なの?というのは、「弊社の話」という記事でも書いているのと、ここに書くのも憚られる様な酷い言葉ばかりなので割愛させてもらう。
それとは別に、この前あった出来事を挙げる。

セーラームーンで好きなキャラクターは誰?という話になった時に
女性1「×ちゃん」
女性2「×ちゃん」
私「(デッドムーンサーカスの時の)ちびうさ
という話をしていた。

同世代の男性(幼い娘が二人いて一緒にプリキュアを観ている)が「亜美ちゃん」と答えていた。

彼は男性だけど割と好ましい人だ(基本的に男性は大半の場合加害されるので苦手で嫌いです。今も電車の座席で知らん男性と、座席からはみ出した足肉と肩幅ぶつけ合いバトルをやってます本当に男でございってやりたい人多いよね。料金はいっしょだが?という気持ちです)。

彼は誰に対しても分け隔てが無く、人の嫌がる事を進んでやる。ボケもツッコミも出来る。
理論的な人であり、正論的なものを使うので他人に嫌がられたりする事もある。私は彼を好ましく思っています。

『理論的な人間が亜美ちゃん好きなのは分かるなぁ』と思って一拍置いて「わかる」って言おうとした瞬間に、
女性1が「亜美ちゃん好きな男はダメな男だわ」と、なぜか突然のダメ出し。
その後の理由も特に無し。

その「女性1」はオタクである事を公言している、ウマ娘をやり、エヴァをリアルタイムで観ていた世代で、セラムン世代でもある、オタクをバカにするエピソードが弊社ではよく出てくるのだがそういう話が出る前に「それ良いよねー!!!」と言って馬鹿にさせない振る舞いをいつもしている。Twitterもやってるらしい。キズナアイちゃんが好きらしい。明るく快活な方だ。アモアスでインポスターになったら嬉々として殺して回るそうだ。

私は職場の口当たりの良い、ふわふわとした会話が苦手だ。差別的な事には理論武装をしているタイプだが、思っても無い方向から謎の拳が飛んできた時に言葉が出てこない。素振りは大事。私は瞬発力よりもきちんと考えた結果で言葉を出したいタイプです。というか考えないと出てこないタイプ。
混乱の最中、いつのまにかその話題は終わっていた。次の話に移ろう。


アツギのタイツの炎上話。
この前ワールドとサンリオが炎上した事につけて、アツギのタイツが結局なぜ炎上したのかという話を知人と話していた。
その時に知人が言っていた言葉がまあそもそもこのブログを書こうと思ったきっかけなのですが。

【企画者が女性だから、女性である自分が発信する事で炎上するだなんて認識が無かったのでは?】という言葉である。
今回のタイトルにもしている。

この言葉を聞いたからこの記事を書こうと思ったのだが、この言葉を聞いて、腑に落ちたのだ。とてもとても。(ちなみにワールドとサンリオが炎上した件も企画は女性だったそうだ)

アツギのタイツの騒動、
リアタイでツイッターランドを覗いていた。
ラブタイツというタグを使い、いわゆる「オタク界隈のノリ」で太ももや股を強調する様な絵が生産されていた。今でも調べると出てくるので知らない方は見て見てほしい。百聞は一見にしかずだ。

大方の支持層である、タイツを履く女性らを蔑ろにする企画であり、盛り上がりばかりに目を向けて「どこをみて仕事をしていた」のかが分からない企画と化していた。
『ネットで盛り上がればいい!トレンド入りしたい!オタク文化なら私オタクだから分かるしな!』という感じだったのかもしれない。と想像している。想像です。

オタク絵に見慣れているオタク、である私は当初冷静に炎上案件を見れていなかった為、何が問題なのかが分からなかったのだが、改めて見返すとこれタイツメーカーがやっていいことなん?成年向け同人誌通販サイトのCMか??と思った。

ただでさえ女は、生きてるだけで男に消費されて疲れているのに。これをタイツメーカーが嬉々としてやるもんじゃ無いだろうと感じた。
その後も燃え続け、女達はタイツを買う時にアツギを積極的に選択しなくなり(私もそうだが、他の友人にも複数名買うのをやめた人がいた)最終的には国内からタイツ撤退というチリも残さぬ燃え滓となってしまったアツギであった。

オタクの女である私からすると「そんなに燃える様なことか?」と初っ端感じた、という事がここでは大事な事である。


次の話に移る。

卑近な例で恐縮だが自分の話、そして大変恥ずかしい話だ。

20歳ごろのミソジニックでホモソ大好きだった時代の痛々しいエピソードなので、自分でありつつ、もう他人だと思う様にしているが、自戒も込めつつの話。

その当時仲が良かった高校生の女の子が「化粧したくないよー」的な事を呟いていたのでその子を励ますつもりで「若い女性は化粧なんかする必要がない」というクソデカ主語を使った所プチ炎上みたいになった。今それやったらと思うと寒気がする。今でもたまにその事を思い出す。

例えばだが「私は若い女性が化粧する必要なんかないと思う」と言えば別に良かったろう。(ちなみに今日現在は、自分の顔面なんだから他人に選択権なんかねえよ、好きにやってくれそれを他人が侵害するなら私も一緒に声を上げるよ、という考えに変わっています)

言い訳として「私は女性なのですが」と弁解した事も覚えている。
私のツイートの端々から、女を見下す言葉を使って居た。私は女性なのにミソジニーだった。男は優れていて女は劣っていると思ってきた。言い訳だが、その様に育てられてきていた。こんな記事を書いていてもおそらくどこかにミソジニーが隠れ潜んでいると思う。それが嫌なので是正する努力はしてるつもりだけど、植え付けられた根は深い。
その騒動ではその高校生の子の「為」に声を発したけれど、結果的に彼女はそれについては何も触れてこなかったのでそれも寂しく感じたのだった。

事の顛末を振り返り、今思えば私がただの馬鹿野郎であることはお分かり頂けるだろう。
誰かの「為」に行動することはあくまでも自己満足でやるべきであると私は思う。
その子とは、今付き合いは無いが元気にしていてくれたら良いなと思う。

話がずれたが、
三点に共通した話がある。
「差別を仕掛けている側が女性である」
という事だ。

とりあえず、「オタク文化を作ってきたのは女性でもある。男性だけでは無い」という事も関係しているのだろうと思う。
セラムンとかアツギとかワールド/サンリオの話はオタク文化圏で起こった事だからだ。
オタクが長い事迫害されてきたという背景もあいまってるのはわかる。

ちなみに弊社では女が女を馬鹿にすることは、そう珍しいことでは無い。いわゆる「女」という「ぶりっ子をする」みたいな「偶像」を叩くことで「私はそういうのとは違うんだという事で、「男勝り」などと言われたりして、「他とは違う自分」をアピールして男社会に馴染む人間もいる、うんざりしてます。

話がごちゃつくが、他の例を挙げてみる。
私はアイドルマスターミリオンライブが好きであった。そこの界隈にいる女性の中には、いわゆる名誉男性的な振る舞いをする人間を見かけたりする事があった。「オジサン」を自称し(ちなみに私も昔やってました…)、男性プロデューサーの立ち位置になろうとしていた。

これは作品の被害者(2022年2月現在、ミリシタではプロデューサーの性別を選べません男のみです)でもあるのだろうな…とは思っている(私は色々あってもう引退してる)。

いわゆる「男性向け」と言われるものを愛する「女オタク」は「女である」という自認が多分薄いのだと私は思っている(そもそも世間の女達も、性別のことを意識している人も少ないとは思うがどうなんだろう。私の周りの非オタクの友達は性別自認なんて考えた事もなかったらしいが。)

とにかく、「己が女である」ことと「差別がいけないことだと社会に浸透してきた」ことと「女性はセクハラに苦しんできた」ということと「オタクは迫害されてきた」ことと、自分が属してる属性、世の中が変わっている渦の中、過渡期の間で、何もかもが整理されておらず、自分の立ち位置すら見失っている、そういう人間、おらんかねと思ったんですよね。ここサビです。

主に昔の自分と、弊社の女性陣を見ていて思ったことではあるんですけど。

女である事と、差別の再生産をする側に属する事は同時に出来てしまう事をあんまりよくわかってないというか。属性に限らず、勿論「男でも女でもそれ以外でも」差別はしてはいけない。のである。人間には尊厳がある。それを削り取る振る舞いは私からすれば最悪なのである(一番は沢山あります)。されてきたことをそのまま返す事は、得策では無い。復讐のつもりなら止めない(良くは無いだろうが、、された事の辛さは人それぞれなので私が何か言える事はない。仮に攻撃されたら防御はするけどもさ)。

1つ目の話も「差別の再生産」だろうと思う。女が好きなはずのセーラームーンの話に男が入ってくるのを除外する振る舞いは「ホモソに女を入れない男の振る舞い」と同じ様に感じた。違うかもしれない。しかし、亜美ちゃん好きと伝えた彼が傷付いているのは事実である。

2つ目の話も「オタクでもあり女でもある人間が企画したから平気だろう」という差別の再生産(まじで誰の目もすり抜けたのか?と思うと分別のある人間がチームにいないってやべえなって思う。弊社も似た様なもんですけどもね)誰であっても差別はいけないのだと私は思う。

3つ目の自分の話も「私は女性なのですが」という見苦しい言い訳。女であるから女に言及しても良いだろうという甘えでしか無い。これはまじの甘えですわ。恥ずかしいわね。


とまれ、自分自身がどんな属性であれ。
「無自覚」「これくらい良いだろう」という風に呪いを再生産する様な振る舞いはすべきでないと私は思う。自覚のある悪意の話はこの記事で取り上げたら収拾つかないのでやめておく。

プチ炎上騒動の時に私は無意識下で甘えていたのだろうなと思う。
「女性という所属である人間が女性に対して発言することなのだから何を言ってもいいだろう」と。本当に恥ずべき事である。

また少し話がずれてしまうのだが一応触れておこう。
オタクイコール男オタクではない。
だが、その様には扱われて来なかったと私は思っている。

女は少数派で、例えば製作陣から無視されていたり(劇場版PSYCHO-PASSの「こんなはずじゃなかったんです。男が観る物語としてどれだけ骨太の物語のSFを作れるかというのでやってたつもりだったんです。ほとんど女性じゃないですか。『萌え禁止!』とか言いながら作っていたんですけど、残念です(笑)」とかね)、
女である事をオタク界隈で表明すると望んで無いのに変にチヤホヤされたり、
何故か叩かれたり、
少年マンガを読む事を馬鹿にされたりした。
クソムカつくな今思い出しても。

だから性別を隠す事を覚えたオタクは少なくないだろう。「腐女子」とばかにされたりもあったんじゃないかなと。
あと女だと話を聞いて貰えないということもあったんじゃないだろうか。私はあった。女だと分かった瞬間に「男である俺が教えてあげよう」という振る舞い。わたしは「男様でござい」と呼んでいる。

なので付き合うオタク友達は選んでいる。頼んで無いのに「女の子扱い」なるものを受けるのが本当に心底むかつく。うぜえ。人間として尊厳を持って接してくれ。あと「女なのにバキ読んでるんだ」「釣り好きなんだ」とかマジでうるせえのでやめろ。女かどうか必要か???

話めっちゃズレた。
他人の事を慮らずに甘えるなという話をしたかったのだ。

でかい主語で大変申し訳ないが、とにかく人類、変革の時なんじゃねえの、と感じたのだ。
わざわざ呪いの再生産をする生き方よりましなんじゃねえのと感じるという話だ。
男が亜美ちゃん好きでも良いんだし、ゾーニングを学ぶ事は必要だし、化粧は好きにすりゃ良い。女が漫画を読むことにいちいちケチをつけるなよ、どんなソシャゲやっても良いだろ、ギャルゲーやっても良いだろ、という話。

私はミソジニーで自己卑下ばかりしていた頃プチ炎上やらかしてる時の自分よりも、今みたいに悩みながら「どうしたらいいんだ」と文字に起こし、どうしたら誤解なく伝わるかを模索し、差別に疑問を発している自分のが幾分かマシに思えている。

他人の選択に口を突っ込むな?
いやいやまずは他人の足を踏みつけてるその足を退けてからだよって気持ちで生きているので。

踏みつけられた(いる)側から声を上げるのは結構大変な事なのだ。
なので、「踏みつけてますよ」と伝える事は必要なのである。
できないこともあるけれど、そういう時はハートキャッチプリキュア花咲つぼみさんの言葉を思い出すのだ。誰かが断ち切らねばならない。
それは他人に強要することではなく、自分のあり方として「断ち切る」という事が必要なのである。

男性同性愛者恋愛行為が好きな自分を「腐っている」と自称する行為、自己卑下をしなければならない環境(したくてしてる人もいるだろうが)から、脱却することはできないもんかなと思っている。

今は別の呼び名があるけど、それでも固執する人も一定数いる。それは多分宮崎勤事件のオタク叩きなども関係しているから女性性の話だけには収まらない。
ただ、女オタクを見下す男オタクの存在がこの話には絡んでくる事が問題の原因の一つでもある事を書きながら気がついた。なんかすごい、すごい人間扱いしてくれねえよなあの人達。私は自分の出来る範囲で他人のことは尊重しているつもりだが。でも人の事罵りたくなることもある。後述する。

話が広がってしまうが、「人を蔑む、馬鹿にする」などの行為を受けた人間は、無意識に同じ蔑みを再生産してしまうのではないかと思った。
これくらい「普通」だろうみたいな感覚がある(先述のアツギタイツの炎上騒動を私は「そんなに燃えることか?」という位に認知が歪んでいた)のではないかと、卑近な例を挙げて思う。

無意識な悪意を自覚できないのは、やはり不誠実である(これはまた余談ですが、私は上記に書いた様な不誠実な人のことをすぐに現実社会で馬鹿と呼んでしまう悪癖があります😐)

理解して覚悟して行う不誠実と、無意識の不誠実は、認識出来てない方が悪辣だと私は思ってしまうのだ。
なぜなら、誠実な人間の誠実さを受け取る事も出来ない、まずその土台すら無いというのは、話し合いすらままならないという、絶望に他ならないからだ。

話がやっぱり滅茶苦茶ごちゃついてしまったし、抽象的になってしまった。

まとまる様な話でも無いし、まとめようという気持ちも今の所起きないので、このままにしておこうと思う。

何か思う所があったら賛否どちらでも良いのですが聞かせてくれたら嬉しいですが、そもそもわたしが返事できるかどうかは分からない(ただし礼節を弁えないタイプの、必要以上に汚い言葉での批判はご勘弁下さい心臓が痛むので)。

誤解を生まない様に、押し告げがましくしない様に、他を尊重すること、他を踏まないこと、言わなくちゃならないこと、言わなくていいこと、何もかもぐちゃっとしてる。言わなくていいことめっちゃ書いてる気がする。

なんとびっくり、6700字もあるのに話がまとまらなくてすみません。
なのに最後まで読んでくださったあなたの忍耐力と誠実さにとにかく感謝します。ありがとうございました。