のらくら備忘録

忘れたくない事と忘れたい事を書く。節約とポケモンが趣味の浪費家。

劇場版少女歌劇レヴュースタァライト観てきましたの感想(三回目)

土曜の夜21時、TOHOシネマズ立川立飛。日曜の朝8時新宿バルト9、シアター9にスタァライトを観に行きました。計三回なんとか観られてよかった。
まだ観たいな。

お客さんが多いこと多いこと。
上映館今から増やしてもお客さん入ると思う。ワガママな観客なのでそう思うだけかもしれない。

劇場版はほとんど終わりかけだったけどなんとか間に合って本当に良かった。円盤は12月みたいだけど、あと二回くらいでかいスクリーンで見たいけど多分間に、間に、間に合わない🦒💦💦



物語の大まかな感想については前とそんなに変わらないですがそれぞれの組み合わせについて細かく書いてみようと思います。寝ても覚めてもスタァライトされたいなーーされてんなーーーという気持ちで生きてる今週。

感想を書く前に口上を書く文化が昨今あるみたいなので。
お時間数分頂戴しましてふたかおリスペクトで発します。

手前ルーツは活字本。
活字本といっても範囲は広いものですが、楽しきゃなんでも読む人間でござんす。
育ちは百合創作、所謂物語好き故に書籍や映画に常に親しみ、物語を友とし生きております。観劇は偶に稀に機会があればいきます。
不正悪行人権問題見て見ぬ振りの世の中が大嫌い。常に意見を持ち差別と戦う事を是とし世の片隅でどっこい生きてます。
なんの因果か流れ流れて百合の創作を嗜み、女女巨大感情を愛して生きています。名はのらくらと申します。
ブログでは自由に書き散らかすことを心情にしております。

スタァライトは舞台#1と#2(今見てる)、アニメ本編とロロロを観ました。推しは定まりません。
よろしくお願いします。

口上は名刺の無い時代の名刺と言いやすからね。前置きが長くなりました。
口上楽しいな。
以下感想です。


・wi(l)d-screen baroque
皆殺しのレヴュー
イクニっぽいなあと思ったら関係者の方だったらしい。
足トントン殺陣演出伏線舞台装置としての大場なながかっっっこよすぎて可愛すぎる……。7人相手にしてあの演舞は…何?
殺された人と殺されてない人と、殺すに値しない人と、ちゃんとみるとヒントや、99期生に向けた伏線が分かりやすく提示されてたんだな。燃えたぎる優しさの圧が凄すぎる。
この状況に彼女は苦しい思いを抱えていたとは思うけれども、彼女のパワーを見られたの本当最高。二刀流日本刀かっこいいよウワーーーー前髪かきあげる所一回目はちょっと笑っちゃったけど二回目三回目以降は「ヒエーー」ってなったよ。一回目はかっこよくて、二回目は可愛くて、三回目はゾワゾワした。

・わがままハイウェイ
演出と曲が、兎にも角にも好きすぎる。
多分劇スで一番好きな演出はこのレヴューですね。
静と動の使い分けの妙よ。一振り一振りの後に止めが入ることで心に受け止め染み入る時間を作ってくれている。

立川轟音上映で見た時に匕首(刀には詳しく無いので違ったらすみません)を「ドスっ」と刺す時の音の響きが気持ちけか良かった。口上も良いし、お互い自分の主張を一歩も引かずにガチガチとぶつけ合うの気持ちが良すぎる。デコトラの前で歌うの楽しすぎる。凄く良い趣味の演出やってますねえ。

どんなに言葉を尽くしても香子が納得することは無い。だけど尊重は出来る。
「お前だけが私を独り占めする」って「自分よりも自分のことを独り占めしているのはお前だ」という告白って事に他ならない訳で。
納得出来なくても選択を受け入れるのは並大抵の関係でできる事じゃ無いですよ。
レヴューの私物化、いや映画のレヴューは(観客と)大場ななが望んだものだからアニメとは毛色が違うけども。

わがままハイウェイに乗って、どこまでもどこまでも二人でこの道を進んでいってくれ…。オーディションの私物化は最高。いや真矢クロも最高なんですけどね。あの人たちは観客を意識しているから、ふたかおとは違うんですよね。
はーーーーー我の強い女同士のぶつかり合いずっと見たい

・MEDAL SUZDAL PANIC ◎○●
他人を思いやりながらも、自分の意思も伝えられるってまひるちゃんかっこよすぎじゃないですか。自他敬愛。
ハードル越える時の表情の横目でひかりを見る時の眼差しが好きすぎてかっこよくて、本気の取り組みなんだなって。ちゃんと答えなさいよって言えるのカッコ良すぎるんだよな。引っ込み思案な人がそれをいうのは大変な事なんだよ。自分で決めてからの肚の座り方半端ないですよ。最後はスタートの音が鳴って、それでまひるちゃんの新しい舞台女優(作品準拠)が始まるんだな。好きになってしまう。もう好きだけど。
あんなに人に詰め寄れるのかっこよくないですか?だいたいあんなことしたら傷付けられるのがオチだよ。
「過去形」だからあそこまで強く出れたのでは?と知人に言われてなるほどなあと思った。ねこちゃんかわいいね。

・ペン:刀:刃 
狩りのレヴュー
大場さんと星見さんについて

大場劇場の軍服衣装は狡いですいやほんと。眉一つ動かさないワイルドスクリーーンバロック決めておいて、星見さんとのレビューでは感情が動いてしまうんだねとしみじみ。
脚はねえ、ダメですよ。カッコ良すぎるので。がおーもダメですね。可愛すぎるので…。

「殺してみせろよ大場なな!!」ですって。伊達に星を見続けてないというのもまた切なく、それでもこのレヴューでは主役なのは間違い無くて、最後の畳み掛けかっこよかった。

エンディングで進路が変わったのは「狩りのレヴューで交わした約束を果たせる自分になる為なのでは?」という気がした。

大場さんが「やっぱり眩しい」って思える様になったんだな…って思ったら涙がポロポロした。良かったね。大場さんにとっての眩しさについてはもうちょっと深掘りしないと分かるようでわからない。そもそも深掘りして我々視聴者に分かるものかも分からないが。

再演が終わったのかもしれないと言いながら「かもしれない」と発してしまう人なんだな。魅力が過ぎる。

・美しき人 或いは其れは
ファウストは読んだ事ないです。
「舞台」の上で「演技」を終えて、「レヴュー」をはじめた途端のクロちゃんのはしゃぎっぷりたるや。
今のあなたが一番可愛いって何もう一体何???何を見せられているのだ?アニメとは立場が逆になり、追いかけられていたものに追いつかれ、魅了され、レヴューに敗北し、幕は閉じる。
こんなに薔薇が美しく似合う二人はこの二人以外に当アニメにはいないだろう。

常に上昇し続ける二つの魂。
感情がパンパンに詰まった人間大好き。自分の感情をあまり公にしない人間の爆発する様は美味しい。最高。大好き。敗北した訳ではないと、彼女は語る。アニメ版の時からだけど、彼女はずっと高潔であろうとしている所が凄いかっこいい。クロディーヌだけが、その仮面を剥がすことができる。なぜか、怠らない努力の果てに、お互いを認め合っているからだろう。英雄には試練を。聖者には誘惑を、なんだよな。

燃えながら共に落ちていく炎であり続けて欲しい。
エンディングでひよこの置物置いてたけど、クロちゃん寂しいのかな。寂しくない訳ないか。可愛い。

・スーパースタァ スペクタクル
華恋ちゃんがどうしてひかりちゃんに固執するのかが本編通して明かされた訳だ。自分自身の幼い日、果たされなかった約束のことを思い出すね。
ずっと約束を守る為、怯えながら、お互いの存在を支えとしながらようやく約束の東京タワー辿り着いたって訳だ。

死んで蘇る。マッドマックス怒りのデスロード。メッセージのシンプルさで言えばこの映画もマッドマックスもシンプルではある。

「ここが舞台だ愛城華恋!」好きすぎる。二人のレヴューの始まりから、駆け抜けていくラストまでのテンポ感好き。少し短い気もするけれど、これだけ短いからこそ二人のレヴューのテーマが定まっている。

「負けたくない」のだ。「勝ちたい」のではなくて「負けたくない」んだよ。華恋ちゃんほんと頑張った。彼女が遂に言葉にしたという事実に泣いた。まひるちゃんの時も泣いたけど。

ひかりちゃんにとっての王たる存在は愛城華恋で、愛城華恋にとっての輝きはひかりちゃんなんだねきっと。
二人を繋いでいた東京タワーは、二つに分たられた。

空に向かってみんなが飛ばしたそれは、なんだか卒業式みたいだなって思ったよ。


キリンは我々の代弁者であるのだと思うが、我々たるキリンがでしゃばりすぎずの距離でいてくれるの本当にありがたいなと思う。我々が関わる事で彼女たちの有りようが変わってしまったらそれはまじで嫌なので。我々は燃料たる観客で有りたい。それ以外のノイズにはなりたくない。あくまでも私の考えですが。

殺され、落ちて、それでも這いあがり、魂が再生産されていく。「私たち」から「私」となる。人は再生産できる。
意思のある人間にはチャンスは訪れる。それは真矢さんの言う通り、平等では無いけれど。


エンディングが良すぎて泣いてしまう。

「きっと私たち叶えられるはず」
「私たちの行き先」
「私にぴったりの未来が待っているんだ」

私たちが、私になっていく。
「私」になった彼女たちに待っている未来が眩しいですよ。
(私になったみんなのレヴューをやってくれても全然美味しいんですけどやらないですかね)

難解な舞台なのか…?と思いながら二週間の間に三回観たお陰で、メッセージはとてもシンプルだったことに気が付けたのはすごくよかった。

しみじみ良い映画だった。次行ったらメソメソ泣きながら観劇することになりそうだ。上映館増えないかなあ。

前に書いた感想と合わせて8000字くらいになってしまった。

フォロワーがみんな見てた演劇は観れてないけど、これから追い付けるところまで見たいと思います!