蔓延防止でまた時短営業がスタートしていた。20時で店が終わる。そうすると居場所のない人たちはどこに行くのだろう。駅前だったり、公園だったり、なんとかして人と会う為の策を凝らしてるのを知った。私はホテルのロビーにいた。
男女カップルが沢山いた、怖かった。帰り道、客引きのお姉さんが暇そうに立っていた。どこもかしこも終電の後みたいに空いている。
お店の人と話をしたら、給付金の額も減ったらしく、商売上がったりとのこと。そりゃそうだよな。
生き物を飼うことが怖くて仕方がないという話をして、植物を育て始めた話をした。
生き物が虹の橋を渡ったこと、その傷は何年経っても癒える事はない。時間が癒してくれるとはいうけど、逆に時間しか癒してくれない。20年位前の話。昔飼っていたモルモットのことを思い出して、悲しい最期を思い出して、いまでも一人泣いてしまう。命の責任が持てない人間は、生き物を飼ったり人間を作ってはならない。
死とは、会話ができなくなること、魂の雰囲気を感じられなくなること、当たり前にあったものがなくなること、そういうことが積み重なっていくこと、そういうものだ。
人と疎遠になってから死ぬのが理想なのかもしれない。死んだか死んでないか分からないままの人って、なんか面白くないですか。
生きるって、日々を積み重ねることだ。なんでか分からんけど、いますごく人生に疲れてしまってる。PMSでもないんだが、なんだろうね。春先だからかな。うまくいってない訳じゃないんだけどね、春だからかな。
楽しい予定はちらほら控えてるのにこの気怠さはなんだろう。上手く噛み合わないのも良くないのかもしれないし、いろんな事が一気に進んだから燃え尽きてんのかもしれん。後々の為にもう少し楽しい予定を入れたりしたい。
色んなことを考えないといけないのに、色んなことに、少し疲れてしまった。
「今まで仲良くしてきてもない誰かがフレンドリーに話しかけてきたら、大体腹の中で何か嫌な事を企んでるんだよ」と言ったら「苦労させたね」と言われた。そうかもしれない。
甘えられる関係の人が人生にもっとほしいと思っている気がする。人間には沢山の雨宿り先が必要だ。風船より軽い人間なので、ふらふら漂ってるのは向いてる。
というか何よりも、いま人に会えてないのが悪い、定期的に色んな人に会えれてばこんなふうになってない。諸悪の根源はウイルスだ。だが、自身が我儘であることは違いない。一緒にいると、気疲れてしまう人間と一緒にいる必要ってあるんですか。ないのかもしれない。何がしたいんだろう。何もしたくない。もうわかんないよね。
